今年の緊張ベスト1 鼎談 三好春樹&高口光子&松本健史

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今年一番の緊張は、鼎談なるものにはじめてでたことです。
2月16日(日)おむつはずし学会in横浜にて三好春樹・高口光子両氏と鼎談をさせていただきました。
不安だったので、三好春樹さんに「なに話したらいいんですか」と聞きに行ったら「高口にまかせとけばいい。アイツが勝手に司会進行するからさ」との返事。高口さんはたしかに名前の中に3つも「口」を持つ女なので、大半は彼女がしゃべっている絵が頭に浮かびました。

「対談はどちらかに本当に聞きたいことがないと成立しない」という言葉があり、僕はとにかく二人に聞きたいことをメモしておきました。写真で左手に握りしめているこのメモ、まったく役にたちませんでした。

それでは鼎談「医療に背を向けたPTたち」をライブ中継してみましょう。どぞ。

鼎談開始、いきなり高口の暴走

「松本くんさ、三好春樹ってさ、インドインドとかほっつき歩いてるけど、もう60過ぎてるし、ありゃもうすぐ死ぬよ」

さらに「三好春樹が死んだとして、来年はこんな『おむつはずし学会』なんてあるのかな?ほんとに惜しい人を亡くしたよ。あの人が死んでなにが残ったと思う?」

いきなり三好春樹が死んだ世界からはじまりました。登壇している3人のうち一人は死んでいるのです。なんちゅうシュールなフリ。考えてたことがガラガラと崩れ、あとは荒馬にしがみつくことに・・・。

度肝を抜かれながら僕も必死にこの笑いの中で言葉を発しました。三好さんの思い出を語りました。「僕は三好春樹に出会ったのはある講演会。爆笑をとりながら、介護の深い世界に引き込んでいくあの話に一気に魅了されたのを覚えています。僕は嫁さんと聴きに行ったのですが、彼女も引き込まれて中毒に。嫁さんの三好春樹を見る目は恋する乙女のようにポーッとしていて、内心やばい、嫁さんとられるかも、なんて思ったことを思い出します。」

高口「え、あの三好春樹に女が恋する?はぁ、信じられないねー」

松本「そうです、村上春樹ならいざしらず、あの三好春樹にです。そして関係障害論、身体障害学とシリーズを一気読みして、そのまま病院を出てNPOで働きはじめるんですから、ほとんど人生まで三好春樹に変えられたんです」(←被害者の会っぽく)

高口「そうか、そうか私たちは現場で試行錯誤してさ、あーでもないこーでもないって頑張てるけどさ、あの人何してるんだろうね?三好さん、アンタなにやってきたの?」

ここでやっと三好春樹が話し始めます。「僕は2流の介護職でした。現場にどっぷりと浸かることができず、少し引いて、介護にできること、できないことを考えてきました」

高口「現場でいちばん嫌われるやつだね。」と一蹴し、さらに続ける「松本くんさ、三好春樹が死ぬときはどんな死に方だと思う」

松本「いや、僕は死ぬ前にボケてほしいんですけど」(笑)

高口「あー死ぬ前にボケるのね。あれだけボケについて偉そうに言ってきたんだ。どんなボケ方か見てみたいね」

松本「今回、『医療に背を向けたPTたち』っていうテーマですが、僕は医療に背を向けたなんて口が裂けても言えないのですが、三好さんは医療はサイエンス、介護はアートと言った。これはすごい功績だと思います。世の中にはサイエンスもアートもどっちも大事じゃないですか?」

高口「私だって医療に背なんか向けてないわよ」

三好「医療に背を向けられたPTだろ!」(笑)そして三好は続けた「介護は採算ではなく、一人を大切にする思想がみえる、唯一の仕事になってきています。世の中、効率効率ばっかりでしょ。お年寄りが墓参りしたいといったら、経路を確かめて協力を求めていくわけです。いまブリコラージュに連載してる植くんっていう子なんかすごいよ。」

松本「効率ではない、関わり方、それで思い出すのが三好さんの入れ歯を作り直した人の話。ぼく、アレ大好きなんで皆さんにも聞かせてあげてください」三好春樹の小話の中で僕が大好きな話をリクエストしてみました。そうすると三好春樹がなつかしい語り口で話してくれました。

三好「食べなくなった婆さんがいて、その原因は入れ歯が合ってないからかも?と介護職が考えたんです。婆さんをおんぶして歯医者に連れて行くんです。入れ歯を作り直すために何度も通い、やっと入れ歯が出来た。やった!とうとう食べてくれた!みんなが喜んでよく見ると新しい入れ歯がチョコンとテーブルに載っていた(笑)。でもこの入れ歯は無意味だったのか?私はそうは考えません。入れ歯をつくりなおしてでも、食べて欲しい、そんな人間が周りにいる、それが婆さんに『もう一度生きてやろうか』という気持ちの変化を起こさせたんではないか、と思うのです」

高口「三好さん、あんたやさしいね~。リクエストしたら、そうやって話してくれるんだね。松本くん、アンタ、三好春樹が大好きなんだね~」

松本「大好きです!」

高口「三好さん、アンタこんな後継者が育って、思い残すことはないね。最後に言い残すことはないかい?」

三好春樹最後の言葉を皆が固唾をのんで待ちました。マイクを持ってはっきりと

「高口にだけは弔辞を読ませない」

いや~楽しかった。三好さん、高口さんお疲れさまでした。聞いていただいたみなさん、ありがとうございました!

今回、思ったのは三好春樹の功績はアートとサイエンスどちらも世の中に大切。介護はアートの部分を担うもの、という考え方。それと、そのことが実感できるたのしい小話がセットになってることだと気づきました。僕はこの三好春樹の「ようできた話」を聞きたい時に聴けるそんなボックスセットがあればいいな、と思いました。三好春樹ジュークボックス化計画です。どこか、出版社の方、そんなアイデアどうでしょう?

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