介護現場は「受け身」の場面が多すぎる ~新刊より

「認知症利用者 中重度利用者 生活機能訓練」という本を出版しました。その中でぜひ読んでほしいコラムを紹介します。

 

介護現場は「受け身」の場面が多すぎる!? p.12

介護現場は利用者を「受け身」にし過ぎだと私は思います。「その方は何ができるか?」「どこまでできるか?」を考え、それに見合った環境を用意する、そして足りない部分をお手伝いする、ということが基本です。

さて、「受け身」の反対言葉は何でしょうか? 

 

 

それは「自発」です。利用者が自発的にできることは私たちも日常的に用意できます。例えば食事。「上げ膳・据え膳」という言葉がありますね。食事のお膳を給仕が運ぶことです。この言葉は「受け身」の最たるものです。

 

 

短期記憶の落ちた方に、「お待たせしました」と言って、スタッフがお膳を運んで食べてもらい、食べ終わったらお膳を引きますね。そのあと聞いてみてください。「さっき何が美味しかったですか?」と。「えーと、何食べたかな?」そんな返事が返ってくることでしょう。

 

しかし、自分でつくったり、自分で盛り付けたり、少しでもその食事を食べるまでの行程に自分が関与していたら、よく覚えておられることでしょう。「さっきのナスの煮付けが美味しかったから家でもやってみようかしら」と。

 

もちろん利用者にすべて自発的にやってもらおうというのは難しいことです。しかし、全部を「受け身」にしてしまうと思考が停止してしまうのではないでしょうか?その方ができることを見つける。あるいはできる環境を整える、そんな視点を大切にしていただきたいものです。

 

 

 

9784776018100

認知症の利用者 中重度利用者 生活機能訓練」(日総研)松本健史(定価2778円+税)

 

 

 

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