「半農半Xという生き方」の著書の塩見直紀さんの講演を聞きにいきました。
新しい生き方の提案。人間の生活を半分に分ける。
そして半分農業をして、食への感謝、生かされていることに感謝をする。
そして半分は自分にしかできないX(エックス)をする。
講演でこの思想を生で聴けて幸せでした。10年程前に著書に出会い、たしかに生活が変わりました。
熊本から関西に引っ越すときに大阪の都会を選ばずに丹後に来たのは、この本の影響が大きいです。
結果、土に触れながらいろんなことを考えて、
半Xでは自分にしかできない、と思える仕事を見いだせたと思っています。
半農、とまではいかず、少農ですが、小さな畑を細々と続けています。
じぶんにとっての「X」は「高齢者のリハビリ介護の実践を通した人間の探究」だと思っています。
自然の猛威、原発事故、もう一度われわれは立ち止まって、これからの生活について考えないといけないのではないか、と考えています。
塩見直紀さんのHPから抜粋し、これまで何度も反芻した言葉を紹介させていただきます。
われわれは、簡素な生活をしながら高邁な思想を保持するよう、
自分を訓練すべきです。どの家でも、自分用の食物を作れる
小さな庭を持つことができたらよいと思います。
パラマハンサ・ヨガナンダ著『人間の永遠の探求』(森北出版、1998年)
天職について・・・内村鑑三のことば
人には各自に天職がある。之を知りて、之に就くは当人に取り、
社会全体に取り、最も幸福な事である。人生の成功とは実は
他の事ではない、自分の天職を知って、之を実行することである。
国民皆農論●福岡正信さん
自らの食は、自らが作る。それは万人の基本的生活態度で
なければならぬ。それは、どんな事態がおきても、最も安全にして
豊かな生命の糧を保証するばかりでなく、日々人間が何によって生き、
何をめざして生きていくかを確かめてゆく生活となるからである。
一家族の生命をささえる糧を得るには、一反(10アール)でよい。
その面積の中で小さな家を建て、穀物と野菜を作り、一頭の山羊、
数羽の鶏や蜜蜂を飼うこともできる。
福岡さんは「国民皆農論」(「緑の哲学」別冊・1975年)
のなかで「一反百姓になろう」と提案されています。
(抜粋ここまで)
小さな畑でとれたさつまいも、私たち家族にとっては一番安心できるごはんになってくれます。
効率ばかりが優先され、気付けば安心のできない食べ物が並ぶ。そんな生活を僕らは続けていくのでしょうか?
今年の収穫 さつまいもです。