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新刊のテーマ「きんさんぎんさんに学ぶ」認知症ケア

「認知症利用者 中重度利用者 生活機能訓練」という本を出版しました。その中でぜひ読んでほしいコラムを紹介します。

新刊p182.コラム『キンさんギンさんに学ぶ認知症ケア」

皆さんはキンさん・ギンさんを覚えているでしょうか?「キンは100歳、ギンも100歳」というテレビCMで一躍有名になった双子のかわいいおばあちゃん。あのキンさんにはマスコミで取り上げられる前には「1から10まで数えられない」といった中程度の認知症の症状があったそうです。

ところがマスコミに取り上げられ、CM、ニュース、そしてドラマにまでひっぱりだこ。(異常なまでの注目にちょっとかわいそうではありましたが、ブームは彼女たちを放っておかなかった・・・)そうやってメディアに出演しているうちに、どんどんしっかりされたという逸話が残っています(100歳ではじめて確定申告をしたそうです!)。

彼女たちがブームになったのは1991年、その頃は「認知症」という言葉はありません。当然認知症の薬もありませんでした。キンさんがアリセプトを服用したわけではないのです。ではなぜ劇的に回復したのか? それはキンさん ギンさんのそれまでの生活に比べて格段に人との交流が増えたことが挙げられます。日本中からの注目、人とたくさん会う、話す、テレビに出る、「予定」と「段取り」がある・・・そんな張りのある生活です。

このエピソードは認知症ケアの鉄則が「人とかかわること」であることを教えてくれているように思います。

 

そう考えると薬の前にもっと前面に出ていいケアの方法論が浮かび上がってきます。そう、デイサービスは人との交流を作り出す宝箱ですね。ぜひ、キンさんギンさんに習って元気に人と交流できるデイを実践しましょう。

 

薬の処方からはじめる認知症「治療」では、こんな視点は忘れられてしまってないでしょうか?そう考えると他者と交流できるデイサービスは理想のサービス。介護の現場は、この視点で発信していきたいですね。

9784776018100

認知症の利用者 中重度利用者 生活機能訓練」(日総研)松本健史(定価2778円+税)

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