雲母書房主催『希望としての介護』
でNTT東日本関東病院
リハビリテーション科部長の
稲川利光先生と
対談させていただきました。
先生は忌野清志郎さんの
闘病時のリハビリ担当医でした。
ずっと大好きだった
キヨシローのことも
聞きたかったけど
今回は『希望としての介護』がテーマ。
勇気をだして現場の
疑問をぶつけてみました。
そうキヨシローの歌詞にあった
♪ 大人だろ~勇気をだせよー
を心で歌いながら
松本:僕は先生が卒業された
九州リハビリテーション
大学校の後輩になります。
でも先生は理学療法士を裏切って(笑)
医学部に入り直されたんですね。
稲川:そう、なんか限界を感じてね。
医師ならもっとやりたいことが
できるんじゃないか?
なんて思ってしまって、
それで香川医科大学に入り直したんです。
松本:先生の著書「リハビリの心と力」
を読んでたらその在学中に
結婚して、二人子供が
生まれたそうですね。
一人で入学したのに、
卒業時は家族が4人になってたって。
先生ちゃんと勉強してたんですか?(笑)
稲川:してたしてた!まぁそのあとも、
いろいろ悩んで、
病院を変わったり、
科を変えたり転々としたけどね。
【介護の現場から質問】
松本:介護の現場からリハビリ医に
いろいろ質問があるんですが
いいですか?
「人間は食べることが大事」
と先生は言ってて、
食べられない人には嚥下リハビリ
もたくさんされているんですね。
VF検査(※)で誤嚥と判定された人は
口から食べてはいけませんか?
(※嚥下造影検査
swallowing videofluorography
造影剤を飲み込ませ、
レントゲンで誤嚥が
ないかを確かめる検査)
稲川:あれだけで判断はできないでしょうね。
参考程度。
だってアレ特殊な環境ですよ。
小部屋に連れられて、
たぶん初めてであろう
バリウムの混ざった疑似食品を
口に含まれて、防護服を着た人から
「まだですよ。
いいと言ってから飲み込んで」
なんて言われてする検査ですからね。
僕らだってあんな環境だったら
正常に飲み込めるかわからないよ。
それより専門職が食事場面でしっかり
機能をみてあげることのほうが
正確じゃないかな。
VF検査が不合格だから
口から食べられない、
ハイおしまい、
とするべきではないでしょうね。
このほかにも
【介護の希望とは?】
【認知症の味方】
【失恋に学ぶ、失なって強くなる方法】
なんて話ができました。
対談は・・・
相手に本当に聞きたいことが
ないと成立しないと
聞いたことがあります。
このとき僕はたくさん
聞きたいことがあふれてきました。
稲川先生、丁寧に答えていただき
ありがとうございました!