本日のタイトルは
【未来の仕事に介護は残る説】です。
- 「ホモ・デウス」を読書会で読みました
全国の仲間をつないでおこなっているインターネット読書会があります。
「はいこんちょ」というデイサービスで、介護界に新風を巻き起こしている小林敏志さん、
彼の呼びかけでこの一年ほどインターネット上での読書会が継続しています。
今回は私がプレゼンターとなり、
イスラエルの人類学者ユヴァリ・ノア・ハラリの
「ホモ・デウス」河出書房新社(2018年)を課題図書として取り上げました。
過去からの人類の営みについて研究してきたこの著者には
「サピエンス全史」河出書房新社 (2016年)というベストセラーがあります。
人類が行きつくであろう未来について予測して書いたのが
この「ホモ・デウス」です。ホモ(人類)が神(デウス)になるという意味です。
ありうべき道筋が背すじが凍るほどのリアリティで描かれています。
ただ私がこの本で、ケアの仕事に希望を見出したページもあったんです。
- 介護は未来に残る仕事だ!
今後、世の中の仕事のほとんどをAIが代替してしまうと言われてますが、
介護はどうかな?と考えてしまいますね。
この本にも紹介されていますが、
スーパーのレジ係や司法書士や税理士といった仕業など
ほとんどの職業が代替されることを予測しています。
そのなかで「考古学はAIに代替されない」と著者は書いてます。
これはどういうことか?
考古学は、パターン認識が非常に複雑であるが、
価値を生み出さないので、
そこにテクノロジー側が、
あまりコストをかけないだろう、という予測をしているのです。
要するに複雑な仕事のわりに金にならない。
これ介護にあてはまりませんか?
あまりにも一人一人の個別性が高く、
ケースバイケースの対応を求められるので複雑性の高い専門職業。
・・・の割には価値を生み出さない(と世間的には思われている)。
お年寄りのお世話なんて価値はないという世の中ですね。
無価値上等!です。
「そう思うなら、そう思えってんだ~」と私は叫びました。
考古学の学者もそうだと思う。
「価値がないって?何言ってんだ、考古学ほどエキサイティングな仕事はないぜ」
なにか介護の未来にマジックが起きるのではないか?って僕は思ったんです。
「科学的介護」とか言って、お年寄りの介護をテクノロジーを使ってやろう、
というけれど、
認知症のお年寄りはみんな違います。
10人みてデータを取ったとしても11人目はまったく違う方がやってきます。
研究者が言うでしょう「いろいろ分析したけど、
骨折り損だったね。介護は現場にまかせようか?」
「そうだね。ここらで予算はほかに回そうか?」
となりそうに思いませんか?
AIにほとんどの職業が代替された未来に
介護の仕事が胸を張って残っているのです。
介護はクリエイティブな仕事として残り、
AI以外がする、この仕事に人が集まる、
そんな展開になるんじゃないかと夢想します。
包丁は料理にも使えますし、
殺人にも使えます。
技術をどう使うか?を考えるのが
ホモサピエンス(←我々)の責務です。
この技術をこう使おうよ!その使い方は凶器になっちゃうよ!
そういう議論をしながら、
今からのハイテク時代をみなさんで歩いていけたらと思います。
もし読書会に興味のある方は
2か月に1回のペースでおこなっていますので
参加してみてくださいね。
Zoomというアプリをパソコンかスマホに
ダウンロードしていただく必要があります。
以下のメールから読書会参加希望とお知らせください!
参加方法をお教えします。
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matumomo38@gmail.com
松本健史セミナー情報
以下のセミナーを近日予定しております。
ぜひお近くの際はご参加ください。お待ちしております!
ご参加希望の方は、主催者にお申込みください。
※2月9日の大阪研修は中止となりました。
■3月10日(木)セラピストが実践する廃用症候群予防のためのチームアプローチ~介護現場 でここまでできる!セラピストの役割 【東京】
■3月23日(土)希望としての介護セミナー 【東京】
10:30~16:00 問合せ)雲母書房042(519)2971
■3月24日(日)希望としての介護セミナー 【長野】
10:30~16:00 問合せ)雲母書房042(519)2971
■4月17日(水)転倒予防セミナー 【広島】
9:30~16:30 問合せ)お茶の水ケアサービス学院 03(3863)4000
■4月18日(木)転倒予防セミナー 【名古屋】
9:30~16:30 問合せ)お茶の水ケアサービス学院 03(3863)4000
■4月19日(金)生活リハビリセミナー 【仙台】
9:30~16:30 問合せ)お茶の水ケアサービス学院 03(3863)4000