秋はおいしいものがいっぱいですね。
京都府綾部市の塩見直紀さん
(福知山公立大学特任准教授)が提唱している
「半農半X」(生活の半分は自分の天職をして、
あとの半分は農業をしよう!)という呼びかけがあります。
私もそれに習って、小さな畑でほんの少し
「農」をしております 先日さつまいもを掘りました。
これから天ぷらにしようと思っています。
みなさん秋は太りましょう~!
今回のテーマは
「介護現場のセラピストの役割について」です。
このテーマ、
セラピスト以外の方にも読んでいただくと
「あーそういう考え方もあるか!」とか
「うちのセラピストさんにもやってもらえそう!」
なんて、きっと連携のヒントが浮かぶはずです。
【介護現場のセラピストの役割】
⑴「できる」をみつける目となる
⑵職員の共通言語を増やす
⑶介助方法を現場で一緒に考える
⑷福祉用具の交通整理
⑸「居場所と役割」のケアプランづくり
ひとつずつ説明をしてみましょう。
⑴「できる」をみつける目となる
普段の生活を知ることがケアの第一歩ですね。
どんな家に住んでる? どんな居室か?
どんな家族か?それらを知って、生活の中で
「これならできる」をみつける目となります。
生活の場では、その方の「している動作」と
「できる動作」 が一致していないことも多いです。
している動作は、病気をして退院後連綿と続けてきた動作かもしれません。
体力や動作能力が変化していたら、それは合っていないかもしれません。
いまの○○さんなら、この動作がいいよ、
セラピストは、そんなふうに「できる」をみつける目となれると思うのです。
⑵職員の共通言語を増やす
セラピストは解剖学や生理学、
あるいは疾患学の知識を持っているので、
それを利用者や介助者に わかりやすく説明してほしいのです。
たとえば、よくある光景・・・
車いすのお年寄りのお尻が前方に
滑り落ちそうになっていることがあります。
一般的に「ずっこけ座り」とか「すべり座」と呼びますが、
その座り方は「仙骨座り」という言葉を共有したほうがいいです。
解剖学用語を使うといいんですね。 なぜならリスクもよく分かるんです。
「ああ、仙骨は褥瘡がよくできるもんね。姿勢に気をつけよう」
なんて皆で対応が進みますね。
⑶介助方法を現場で一緒に考える
「せーのヨイショ!」といった力まかせの介助は、
ご本人の力を奪い、介助者は腰を痛めます。
⑴で着目した「できる動作」を基本に、
皆がおこなう 介助方法を考えます。
力任せの介助になってしまっているとき、
「ベッドの移乗バー(手すり)を握って
お辞儀をするようにしたら、立てるので、
そのあと手伝ってください」
こんな視点がはいると、介助法が変わります。
たぶん「ヨイショ!」とおこなう介助と
細やかに介助ポイントを決めておこなう介助では
その人の一年後が大きく変わっているはずです。
⑷福祉用具の交通整理
2025年問題。団塊の世代800万人が後期高齢者になります。
これから2025年に向けて開発される福祉用具には、
「なんじゃこりゃー!」というものが増えてくると思います。
先進テクノロジー、ロボット介護、全自動お世話システム・・・。
寝たまま食事・入浴・排泄ができる!なんて謳い文句。
私は「ブロイラー介護」と呼んでます。
もちろん生理的な動作を大切にした福祉用具もでています。
たとえば、これはヒトをだめにする・・・なんてマシンは「ピー!」
と笛を吹いて退場してもらうなど、交通整理の役割を
とくにセラピストは引き受けてほしいと思います。
⑸「居場所と役割」のケアプランづくり
どんな生活を望んでいるか?を
目標にしたものがケアプランです。
そのためには、その方がどんな人生を歩んできたか?
何を大切にしてきたか? どんな仕事をしてきたか?
などを知り、
セラピストの目で今の身体機能で、なにができそうか?
を考えます。 家事ができそう?得意な書道ができそう?
歴史の講師ができそう?
ヒトは死ぬまで「居場所と役割」を求め続ける生き物です。
「居場所と役割づくり」の視点をケアプランの中に
どんどん入れ込めるのはセラピストの視点が大いに役立つでしょう。
まとめ
【介護現場のセラピストの役割】
⑴「できる」をみつける目となる
⑵職員の共通言語を増やす
⑶介助方法を現場で一緒に考える
⑷福祉用具の交通整理
⑸「居場所と役割」のケアプランづくり
私が大切に思うことを 5つ書いてみました。
また感想を教えてくださいね。
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読んでいただきありがとう
ございました。
介護の分野で働くセラピストも増えてますね。
そのなかで、まだまだ方法論は手探りのような気がします。
平成30年度は医療保険・介護保険の同時改定ですね。
セラピスト(PT・OT・ST)のみなさんはもちろん
一緒に働く、ほかの職種の人も考えていただきたいテーマでした。
ぜひ感想をメッセージで送ってください。
ずーっと病院で働いてきて、戸惑うセラピストも多いと思います。
介護の分野で、どう動いたらいいか?
自分たちの役割は?と 悶々と考えている人も多いでしょう。
セラピストの知識や技術を現場でいかに役立てるか、
一緒に考える仲間になってくださいね。
頑張っていきましょう!
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ご連絡ください。 またご意見、ご感想、お問い合わせも大歓迎!
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