私の住む与謝郡与謝野町では春の祭りでした。
屋台をひいて春の陽気の町を練り歩き、笛と太鼓。
とても気持ちいいものです。お酒がどんどん注がれます。
あの明るいうちのビール。あれ罪です!人間をダメにしてしまう!ほどうまいんです・・・。
二日間の祭りでしたが、二日目は心を鬼にして、ノンアルで過ごしました。
そのおかげで、なんとか積み上がった月末業務を仕上げることができました。
先日は、枚方デイサービス連絡協議会様で研修をさせていただきました。
そしたらある施設管理者の方が話しかけてきて、
「うちでセラピスト(PT)を雇ったら、デイサービスの中が病院の訓練室みたいになっちゃって・・・」と
困った顔。
介護現場でのセラピストの役割について
考えてきました。
セラピストは悪気はないのですが、「問題点を抽出し、機能訓練アプローチをする」
それしか習ってこなかったので、
生活の場でも平行棒歩行訓練や筋トレを持ち込もうとしてしまうんです。
そこに介護職、相談員、ケアマネさんらが入って連携をしてあげてほしいのです。
生活の場で何に困ってるか?
何を目標とするか?
を多職種で話し合ってほしいです。
そして
今の身体機能でできること、
それをすることで周りの人つながること
そんな「メニュー」を実施していけるといいと思います。
セラピストは、その目標のためならこんな体操がいいかもと考えたり、
こんな動作練習をボールを使ってやりましょう!という提案は得意です。
初期評価と中間評価をして、またメニューを微調整する。
そして社会資源につなげる、そんな役割を担えるんじゃないかと思ってます。
業務に追われている介護現場は、評価が苦手だとおもうんです。
「あの人なんとなく元気になったねー」とか
「前からこんな感じじゃなかったかなぁ」とか
雰囲気で流れてしまっている。
セラピストの出番です。
「いや、みんなの関りが、こんなこの人を元気にしたんですよ!」
なんてセラピストは評価ができる。
あと介助方法の提案
「この人は抱えなくても、後ろから支えたら、上手に立てるよ」なんて
過介護の防止もできると思います。
どの専門職もそうですが、その専門性を「管理」や「禁止」に使ってしまうと残念な結果になってしまいます。
知識や技術をバックに「やってみよう」と現場の職員の背中を押すような存在になれると素晴らしいですね。
まとめ
【介護現場のセラピストの役割】
①身体機能をみて、過ごし方や適切な体操メニューを作成する
②社会参加につながるメニューが提供できる
③身体機能や精神機能の評価をすることで、現場の頑張りを見える化する
④身体機能にあった介助方法の提案
⑤職員の「やってみよう」という気持ちの背中を押し、支える存在