新刊にこめた思い。
7月25日 「認知症利用者 中重度利用者 生活機能訓練」という本を出版しました。
機能訓練というとすぐに重りや平行棒のある訓練室が頭に浮かびます。
この訓練室がいけないというわけではないのですが、
生活の場面は効果的で、毎日できる機能訓練の宝庫だと思います。
自然で楽しく体が動く、そんなイメージです。
今回、食事、入浴、排泄、移乗といった別段、訓練と思ってやっていない
「介護現場の日課」をいかにその人の元気を引き出すものにできるか?
それに挑戦したいと思って書きました。
「目と手と心」が最初の薬(メデシン)です。
これをテーマに書いています。
認知症の方とは意思疎通ができない、食事といってもわかってくれない
こう考えるといかに栄養を入れるか?だましだまし口に運ぶか?と技術論になってしまいがち。
私が担当のほうが食べさせるのうまいのよ(!?)
・・・そうではなく、食べやすい環境か?なにがお好きなのか? 姿勢は? そもそもおなかは空いているのでしょうか?
「生活リズムを調整しよう」とおなかが空く生活リズムづくりを22ページに書いています。
目と手と心のメデシンで、現場が変わる!そんなお手伝いができるとうれしいです。
認知症の利用者 中重度利用者 生活機能訓練」(日総研)松本健史 7月25日発行(定価2778円+税)