8/12(土)、埼玉の富士見市民文化会館で行われた
対談「三好春樹×高口光子~オムツ外し学会in埼玉~」の司会を務めました。
目次
「原始人類の価値観」と「今夜の夜勤」
いや暑い日なのに、冷や汗のでる1時間。
三好春樹さんは時空を超えて話を始める。
クロマニョン人が残した壁画の話。
我々人類は、
原始のころから
生産性のない『芸術』といったものに価値を見出してきた生き物で、
子供やお年寄りを生産性でみない。
そこが介護の思想とつながる。価値を生まない者を大切にしない「生産性至上主義」の世の中。
当然、介護も軽視されてしまう。そうだ、介護が軽視されてるご時世、
「よい介護をしよう」なんてここに集まってる自分たちは、
絶滅危惧種なのだ!・・・
だんだん視点が合ってくる。
スケールの大きな話。
高口さんは静かに聞いてるかと思うと、
いきなり時空を引き戻し、
焦点は半径1メートルに合わせる。
「じゃあ三好さん、今日の夜勤はどうなんの?」
聞いてる方は、この激流に翻弄される。
でも思った。
「この行きつ、戻りつがいいんだ。
大きな視点をもって、
今夜、気になる人の排泄を介助する、笑いあう・・・」
介護は未来づくり
介護は未来づくりだと思う。
だってゆくゆくは、
その排泄介助を自分の親が受け、
はては自分が受けることになる。
我々は弱いので、
仕事の意味が見出せなかったり、
しんどくなることもある。
今夜の排泄介助は何百回、
何千回の小さなミクロのことだけど、
大きな未来とつながっている。
そこで生まれる
人間関係、仕事の誇りがあれば、
また歩いていける。
工夫出来る幸せな仕事
いまやマニュアル化された世の中で、
工夫できる仕事はほとんど残されていない。
そんな中でこんなに工夫できる仕事に就いていることは幸せなことだと思う。
介護の仕事に関わるすべての人が、
職業を聞かれた時に
「人生のアーティスト(芸術家)です!」と胸を張っていえるようになってほしい、
いや自分たちでそうしていこう!
みなさんもぜひご一緒に!