食事を残している人が
いたら、おなかいっぱいなのか、
片側のものを見落とす
「半側空間無視」
の症状なのかを考えます。
拙著「転倒予防のすべてがわかる本」
P32のイラスト。
視力は正常なのに、脳が
空間の半分を認識できず、
「ないもの」として
過ごしている人がいます。
この方は
脳血管障害で
「半側空間無視」という
高次脳機能障害が出ています。
よく壁やテーブルなどに
ぶつかるので
転倒やケガに要注意です。
この症状に気づいたら、
最初は無視のない方向
(本人さんの右側・イラストとは反対側)
から話しかけた方がいいです。
※見えない方向から急に
話しかけられるとビックリされます。
そしてお年寄りさん自身に
「自分は左側の空間を
無視しがちなんだ」
と認識してもらえるよう、
イラストのように
生活の中で声かけをしていきます。
このように職員の配慮があると
徐々に症状が緩和される
方もいます。
転倒予防は一朝一夕には
いきません。
でも1番長い時間過ごす
介護職さんが
改善の鍵を握っていることが
多々あるのです。
拙著
「転倒予防のすべてがわかる本」(講談社)
にはそんな介護職さんや家族さんが
できることも沢山書きました。
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